©のマークがあったら、それはコピーライトを示していることは、なんとなくわかります。見慣れたマークであり、ロゴの横についてたりして、コピーライトなんだなということは市民権を得ていると思われます。それと似ているものに、CCとCが2個のものやはたまたCC0というものも目にすることがあります。それらの意味するところとは?著作権のCとCCとCC0の違いについてです。
CとCCとCC0の違い
CとCCは丸で囲まれています。
結論から言うと、それぞれの意味するところは、次の通り。
- C:著作権あり
- CC:クリエイティブ・コモンズ
- CC0:いかなる権利も保有しない
念のため、eメールのCCはカーボン・コピーのことで、ここでのCCとは違います。
C
©は、著作権がありますよ、ということを表しているマークです。
All rights reserved.というのも同じ意味です。
CC
CCは「クリエイティブ・コモンズ」のことです。クリエイティブ・コモンズとは、インターネット時代のための新しい著作権ルールを提供している組織です。
クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。
クリエイティブ・コモンズの公式サイトはこちら。日本語のサイトはこちら。
クリエイティブ・コモンズが提供しているライセンスを「CCライセンス」と言います。
CC0
CC0は、著作権などのいかなる権利も保有しない、No rights reserved.ということを表しています。CCライセンスの一種です。
通常著作権は、作者の意図にかかわらず自動的に付与されますが、それを望まない場合に、権利者自ら、権利を放棄できる、というものです。世界中で法的に有効です。
CC0は、丸を使った次のようなマークでも表されます。
パブリック・ドメインとは違うの?
CC0と似ているものに、「パブリック・ドメイン」があります。知的財産権が発生していない状態を表し、日本語では「公有」ということもあります。
次のようなマークが使われています。
パブリック・ドメインの扱いは、各国の法律で異なっているため、使用に制限が生じることがあります。
その不便さを解消するため、いかなる権利も保有しない、という「CC0」のライセンスが誕生しました。CC0を付与された著作物は、使いたい人が改変なども含め、自由に使えます。
上記のマークの左側のCを打ち消してあるほうは、クリエイティブ・コモンズで使われているもので、「No Known Copyright」(既知の著作権なし)を意味しています。
まとめ
著作権のCとCCとCC0は、順に、著作権がある、クリエイティブ・コモンズ、権利なしを表している。CCで表されるクリエイティブ・コモンズが、CCライセンスというインターネット時代に合わせた著作権ルールを提供している。