月食は、太陽と地球と月が一直線に並ぶとき、満月が地球の影の中を通ることで観察される現象です。月食の種類に、半影月食というのがあるそうです。半影月食とはいったい何?部分月食とは違うのでしょうか。
半影月食とは?部分月食とは違うの?
結論から言うと、
半影月食とは、
- 月の一部または全部が半影に入った状態のこと
部分月食とは、
- 違う
「半影月食」は、「半影食」とも言い、その反対語は、「本影月食」または「本影食」です。
半影や本影の「影」とは、太陽の光を浴びた地球が、太陽と反対側の宇宙に落としている影のことで、「本影」が濃い影の部分、「半影」は、そのまわりの薄い影の部分です。
国立天文台の画像を引用します。
出典:国立天文台
図の右側に「半影」と書かれた部分があります。
その部分に月があるときに起こるのが、半影月食です。
半影は、薄い影であるため、ぼんやりとした影になり、見た目では、はっきりとわかりません。
このような感じです。右が半影月食中。影がぼんやりあるなーというのがわかります。
一方、月が本影に入る月食は、はっきりと月が欠けていくように見える月食です。一般的な月食は、この本影月食のことです。
そして、本影月食で、月のすべてがこの濃い影に入る現象を「皆既月食」、月の一部分だけが入る場合が「部分月食」といいます。
参考:国立天文台、mreclipse.com、earthsky
まとめ
半影月食とは、月が地球の半影と呼ばれる薄い影に入った時の月食でぼんやりと影になる月食である。対して部分月食とは、月の一部だけが、本影という濃い影に入ったものである。