2020年6月24日に発表された、新型コロナウイルス感染症対策の「分科会」は、7月3日に設置、7月6日に初会合が開かれました。分科会のメンバーは?廃止された専門家会議とはどう違っている?
コロナの分科会と専門家会議のメンバーの違い
分科会のメンバーは、専門家会議から8名、他から10名が選ばれました。
人数については、専門家会議は12名でしたが、分科会は18名となりました。
コロナの分科会のメンバー
コロナの分科会の正式名は、
- 新型コロナウイルス感染症対策分科会
です。2020年7月3日に設置されました。
7/6現在のメンバーは、18名で次の通りです。
- 尾身茂★(分科会長) 地域医療機能推進機構理事長
- 石川晴巳 ヘルスケアコミュニケーションプランナー
- 石田昭浩 連合副事務局長
- 今村顕史 東京都立駒込病院感染症センター長・感染症科部長
- 太田圭洋 日本医療法人協会副会長
- 大竹文雄 大阪大院経済学研究科教授
- 岡部信彦★ 川崎市健康安全研究所長
- 押谷仁★ 東北大院医学系研究科微生物学分野教授
- 釜萢敏★ 日本医師会常任理事
- 河本宏子 ANA総合研究所会長
- 小林慶一郎 東京財団政策研究所研究主幹
- 清古愛弓 全国保健所長会副会長
- 舘田一博★ 東邦大微生物・感染症学講座教授
- 中山ひとみ★ 霞ケ関総合法律事務所弁護士
- 平井伸治 鳥取県知事
- 南砂 読売新聞東京本社常務取締役・調査研究本部長
- 武藤香織★ 東京大医科学研究所公共政策研究分野教授
- 脇田隆字★ 国立感染症研究所長
★印をつけたメンバーが、専門家会議のメンバーでもありました。
分科会の会長となった尾身茂氏は、専門家会議の副座長でした。また、専門家会議の座長だった脇田隆字氏も分科会のメンバーです。
尚、メンバー名は報道から引用しました。政府の資料が発表されたら更新する予定です。
コロナの専門家会議のメンバー
コロナの専門家会議の正式名は、
- 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
です。2020年2月14日に設置されました。メンバーは次の通りです。
座 長
脇田 隆字 国立感染症研究所所長副座長
尾身 茂 独立行政法人地域医療機能推進機構理事長構成員
岡部 信彦 川崎市健康安全研究所所長
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物分野教授
釜萢 敏 公益社団法人日本医師会常任理事
河岡 義裕 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター長
川名 明彦 防衛医科大学内科学講座(感染症・呼吸器)教授
鈴木 基 国立感染症研究所感染症疫学センター長
舘田 一博 東邦大学微生物・感染症学講座教授
中山 ひとみ 霞ヶ関総合法律事務所弁護士
武藤 香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授
吉田 正樹 東京慈恵会医科大学感染症制御科教授
出典:https://www.cas.go.jp/jp/influenza/senmonka_konkyo.pdf
コロナの分科会と専門家会議の位置付けの違い
主眼の違い
どちらも、政府の対策に、専門家による適切な助言を行うための組織ですが、専門家会議が医学的な見地からの助言を求められたのに対し、分科会では、社会や経済の観点も加えられることになりました。
- 分科会:感染防止策と社会経済活動の両立
- 専門家会議:医学的な見地
政府での位置づけの違い
- 分科会:「新型インフルエンザ等対策閣僚会議」の下にある有識者会議の分科会の1つ
- 専門家会議:「新型コロナウイルス感染症対策本部」の下に設置
まとめ
2020年7月3日に設置されたコロナの分科会は、これまでの専門家会議のメンバーから8名と他から10名のメンバーで構成され、医学的な見地に加えて社会経済的見地から、政府に助言を行う専門家による組織である。
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