地震のニュースのときには、マグニチュード5.8とか震度3という表現を聞きます。マグニチュードと震度って何が違うの?
マグニチュードと震度の違い
気象庁によると、マグニチュードと震度の違いは、
- マグニチュード:地震そのものの大きさ(規模)
- 震度:ある場所での地震による揺れの強さ
震度は、ある場所での地震による揺れの強さをあらわし、マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)をあらわします。これは電球の明るさと周りの明るさとの関係によく似ています。電球の明るさをあらわす値がマグニチュード、電球から離れたある場所の明るさが震度に相当します。つまりマグニチュードが大きくても(電球が明るくても)震源から遠いところでは震度は小さく(暗く)なります。
出典:.jma.go.jp
マグニチュードは、1つの地震に対して1つです。一方震度は、観測する場所によって違うものです。
また、マグニチュードと震度は単位が違います
マグニチュードは、M3.5のようにMと少数点第1位までの数字で表されます。
地球上で起こりうる最大のマグニチュードは、10と言われています。12になると長さ1万キロメートルにわたって断層が動くことになり、地球が真っ二つに割れるほどのエネルギーなのだそうです。
震度は、震度2、震度6強のように震度+数字、または震度+数字+強/弱で表され、0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階あります。
マグニチュードと震度は世界共通?
気象庁では、
マグニチュードは大まかに言うと世界共通です
としています。
ただし「大まかに言うと」であり、
- 厳密には違います。
世界で採用されているマグニチュードの算出方法や、震度の階級には数種類ずつあります。
日本で採用されているのは、気象庁が定めたもので、
- 気象庁マグニチュード
- 気象庁震度階級
です。
マグニチュードと震度はどうやって測るの?
- マグニチュードや震度は、全国に設置された地震計・震度計を利用して測っています。
マグニチュードは地震計で観測した地震波などから計算されます。計算式は難しいのでここでは割愛しますが、マグニチュードは、1000の平方根を底とした対数で表した数値です。よってマグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約31.6倍(ルート1000倍)、2増えると1000倍になります。
震度は、震度計で計測しています。震度計の内部で、観測した動きをデジタル処理して算出されています。
以前は人間の体感による震度観測だったそうですが、1996年3月までにすべて震度計の観測になったということです。
現在、震度計は全国約4400地点に設置されています。
まとめ
マグニチュードと震度の違いは、地震そのものの規模を表すか、地震の観測地点の揺れの大きさを表すものかの違いである。